富山県富山市の竹山動物病院 | 猫用に作られた慢性腎臓病の薬が発売されました。
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猫用に作られた慢性腎臓病の薬が発売されました。

猫用に作られた慢性腎臓病の薬が発売されました。

今日は、猫用に作られて発売になった慢性腎臓病のお薬を紹介します。

猫の慢性腎臓病は、初期は気づかない程度で、健康診断などでわかる、というものです。症状がないまま徐々に進行して、食欲不振や嘔吐などで気づいて来院なさった時には結構進行していたりします。

10歳以上の40~50%の猫ちゃんで慢性腎臓病になっているといわれています。

慢性腎臓病になっていたら、食事療法や血管を拡げる薬、カリウムを補助するサプリメント、リンを排出する薬、そして脱水があるなら定期的に点滴、などなど、進行を遅らせるためにいろんな治療をします。

今回の薬は、腎臓で慢性的におきている炎症をおさえ、腎臓の血管を保護して、血流を良くすることで、硬くなって働きにくくなりがちな腎臓を守ります。

残念ながら、腎臓を元どおりに治すことはできませんので、この新しい薬やほかの治療を組み合わせて腎臓を守り、少しでも進行を遅らせて、腎臓病であっても良好な生活ができるようになればと期待されています。

成分は、ベラプロストナトリウムというもので、人では慢性動脈閉そく症や、原発性肺高血圧に使用されています。猫用で発売されるのは初めてです。これから使用されることが多くなるのでは、と思います。薬一般に言えることですが、当然、副反応や、使用上の注意事項などもございますので、詳しくは診察の際に説明いたします。