9月21日 20:52 歯石の話
投稿日時 9月21日 20:52
in お知らせ
皆様が飼っておられるワンちゃん、猫ちゃんの口の中をみてみましょう。歯の表面に黄色い、あるいは茶色いものがついていたら、それは歯石です。歯垢がだんだん重なって硬い石のようになって歯の表面を覆うようになります。軽いうちは、歯の表面についているだけなのですが、歯石が多くなってくると、歯グキを痛めるようになり、歯肉炎という状態になります。そして、歯ブラシや歯みがきペーストのコマーシャルで聞いいたことのある歯周ポケットというのができてきます。歯周ポケットは歯と歯ぐきの間にできるスキ間で、そのスキ間に食べかすが入り込み細菌が繁殖して歯肉炎は悪化していきます。放置しますと、歯グキが徐々に減っていき歯の根っこがむき出しになってきて、徐々に歯がぐらついてついには抜けてしまいます。また、口の中の細菌は全身にまわりますので、歯垢、歯石は口だけの問題ではなくなってしまいます。
口の中が臭う、口を気にする、ヨダレがでる、などの症状があるようでしたら、歯肉炎が進んでいる可能性があります。症状が気になられましたら是非一度診察においでください。
麻酔をかけてスケーラーという機械で歯石を取ります。歯石を除去したあともまた毎日の食餌にともない歯垢がつきますので、歯みがきをしましょう。嫌がって歯みがきができない子も多いので液体歯みがきをスプレーしたり、口に垂らしたり、といろいろ方法があります。
歯みがき用のペーストや、液体歯みがきは、ペット用のものを使用しましょう。歯石除去や、歯みがきについて、いつでもご相談ください。