4月5日 21:28 外耳炎
耳をかく、頭をよく振る、などは外耳炎のことが多いです。 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの耳道が炎症をおこす病気です。 細菌や酵母菌、耳ダニの寄生などによっておきます。細菌や酵母菌、耳道の分泌物などで強いにおいが出てくることも多く、ワンちゃんはとても気にしはじめるようになり、重度になると腫れて触ると痛がることもあります。なるべく軽いうちに耳の洗浄や点耳薬を使用するのがいいのです。ご家庭で綿棒を使う耳掃除は、耳道を傷つけると同時に耳の奥に耳垢を押し込んでしまうので避けましょう。病院でお渡しするクリーナーを耳の中に入れて軽く耳の根元をマッサージます。ごく入り口の見えるところの汚れだけを脱脂綿で軽くふきとってください。耳垢の種類によって点耳薬をお渡ししますが、これも耳の中に3,4滴をいれて軽くマッサージしてください。
外耳炎はアレルギーからおきている場合も多いので、食事を低アレルギーのものに変更することも治療のひとつになります。今までのフードに少しずつ混ぜながら切り替えます。1か月くらいはその療法食だけを続けます。かゆみがやわらぐようならそのまま続けてもらうといいでしょう。 あまり変化がないようでしたら食べ物はあまり関与していないか、療法食にもアレルギーを起こしてしまうかです。
外耳炎は再発しやすく、また慢性化してしまうことが多いので、根気よく、また、治ったようでも定期的に耳の中をみせてもらうことが必要です。犬の耳道は途中でカーブしていて、普通に見ても鼓膜の近くまではみえません。耳鏡という器具で中をのぞいて鼓膜まで観察する必要があります。
もし慢性化してしまっても、続けて耳の治療をすることでそれ以上悪化させないようにしましょう。
耳の毛は外耳炎が重度で痛みがあるときは抜きません。ただ、耳の中からたくさん毛が生えていて空気のとおりが悪いようであれば、抜きます。その場合は抜いたあとに炎症をおさえる薬をつけて抜いたところがいたまないようにします。
まず、耳がおかしい、かゆい、などの症状がありましたら、一度病院においでください。