2月6日 18:59 チョコレートに気をつけましょう
バレンタインが近づき、スーパーにきれいなチョコや、かわいいラッピングのチョコが並んでいます。私は個人的にはごく普通の森永チョコや、クランキーチョコが好きです。 私の好みはおいといて、今日はワンちゃんのチョコレート中毒に気をつけて欲しいというお話です。
犬はテオブロミンの過剰摂取により、中毒をおこします。チョコレート中毒は、チョコレートに含まれるテオブロミンによる中毒です。 チョコレート中毒という名前は有名なのでワンちゃんをお飼いのかたはご存知かと思います。皆さんご存知なのに、「うちの犬がチョコを食べてしまった!」という問い合わせは結構あるのです。ほとんどがいたずらして食べてしまっているので、チョコの保管には充分お気をつけください。甘い香りでワンちゃんがさがしあててしまうので、きっちりしまってくださいね。
明治や森永、ロッテの普通のミルクチョコを、3kgのワンちゃんが1枚食べると症状が出ると思われます。5kgのわんちゃんは2枚で症状がでると考えます。
これは、症状が出るテオブロミンの量「体重1kgあたりテオブロミン50mg」(文献によっては1kgあたり20mg) から単純に計算しています。 症状の強さはテオブロミンの量でちがいますから、量が多ければ死亡します。また濃いタイプ(苦いチョコ)のほうがテオブロミン量が多く(ミルクチョコの5倍くらい)、ホワイトチョコはかなり少ないです。
食べて6−12時間で症状が出やすく、下痢嘔吐、震え、興奮状態、けいれん、などなど、皆様ご存知のチョコレート中毒症状がでます。
食べたチョコのテオブロミン量が中毒量ではなかったとしても、チョコレートに含まれる脂分で、急性膵炎をおこすこともあるので、ほんとに注意しましょう。急性膵炎は死亡率が高く、食べてから1−2日で下痢や嘔吐の症状が出ます。
チョコを食べてしまった場合はまずお電話ください。その際にどんなチョコをどれくらい食べたかわかると大丈夫かどうかアドバイスできますが、食べた量がわからない、もしくはとにかくたくさん食べた、ということであれば、かわいそうですが吐かせる処置をすることもあります。
何度も言いますが、チョコレートの保管には充分気をつけましょう。そしてもちろんワンちゃんにはチョコレートを与えないでくださいね。