8月30日 14:56 皮膚がかゆいワンちゃん
まだまだ暑いです。気温が高い時期は、皮膚の抵抗力も落ちています。普段からアレルギーをもっているワンちゃんはかゆみが強くなりますし、また、いつもはかゆくないワンちゃんもこの時期には皮膚炎をおこしやすくなって、赤くなったり、ジクジクしたり、非常にかゆがったりすることがあります。 ノミが原因でかゆい場合も多いので、ノミを発見していなくても予防的にノミ駆除されることをおすすめします。今はスポットタイプ(皮膚に駆除薬の液体を滴下する)のものが主流です。当院では、効果が高く、なおかつ安全性の高いものをお渡ししています。価格は市販のものに比べるとやや高いですが、皮膚につける薬ですので、安全が第一と考えます。また、一回つけると一ヶ月効果が持続しますので安定してノミ、マダニを駆除できます。気温が高いうちはノミ、マダニが繁殖しますので注意しましょう。
かゆみが強いときは、ステロイドという薬がよく効きます。ただ、漫然と使い続けると悪い作用が出てしまいます。抗生物質や抗ヒスタミンを併用することもありますし、皮膚の抵抗力をつけるためのサプリメントもございます。皮膚の正常な働きを助けるためにシャンプーも大事です。シャンプーはゴシゴシこすらず、ぬるめのお湯でよくすすいでください。薬用シャンプーもワンちゃんの皮膚の状態に応じていくつか使い分けることができます。 (すべてのかゆみにステロイドを使用するわけではありません。)
アトピーの治療薬は、ステロイドを減らす、もしくはステロイド無しでかゆみを和らげることができます。(どのワンちゃんにも効くわけではないので、使ってみたけどやはりステロイドのほうがよかった、というワンちゃんもいます。) アトピーの治療薬は注射と内服の2種類ありますので、飼い主様の使いやすいほうを選んでいただければ、と思います。ステロイドに比べて副作用がでにくいことがおすすめの理由のひとつですが、若干、費用がステロイドよりかかりますので、料金を説明してからご使用を決めていただいております。アトピー治療をご希望のかたは遠慮なくおたずねください。