3月6日 19:42 狂犬病セミナーに参加しました。
投稿日時 3月6日 19:42
in スタッフ便り
昨日は定期的に実施されている獣医師会主催のセミナーでした。
毎年この時期は狂犬病についてのセミナーです。今年は、大分大学医学部で狂犬病を研究なさっている西園先生の講義でした。
日本は、世界の中で狂犬病が流行していない数少ない国です。アジアのほとんどの国は今も多くの人が狂犬病に感染しています。アフリカ、アメリカ、ヨーロッパもそうです。
アジアは犬、猫、サルから感染し、アメリカ、南米、ヨーロッパは主に野生動物(コウモリ、キツネ、アライグマ)から感染するようです。
人は感染して平均2~3か月の潜伏期間の後に、発病します。発病すれば治療しても10日ほどでほぼ100%死亡します。
海外旅行中、出張中、などで、犬や猫、野生動物に咬まれたときは、その動物が狂犬病かどうかわからないけれどもワクチンをうちます。これは曝露後(ばくろご)ワクチンといい、発病を予防するものです。発病したら死亡しますので、発病する前にうつことがとても大事です。
今回も狂犬病を発病した人や犬のビデオを見ましたが、その症状は非常に悲惨なものです。
万が一日本に狂犬病ウィルスが侵入した場合、現在の低い予防接種率では狂犬病が拡がってしまうことを防ぐことはできないそうです。
日本が狂犬病流行国になってしまわないように、検疫制度の問題解決や、予防接種への飼い主様のご理解を得る努力を続けていくことが今後も必要であると思います。